2026/09/18 14:30
現地時間2026年9月16日、米ナッシュビルのライマン・オーディトリアムで開催された【2026アメリカーナ・アワーズ・アンド・オナーズ】に、故ドリー・パートンがサプライズで出演した。わずか3週間前の8月25日に80歳で他界した彼女は、同団体の<生涯功労賞>受賞にあたり、事前収録のビデオ・メッセージを残していた。
このコーナーはエミルー・ハリスがプレゼンターを務めた。ハリスは友人の“信じ難い”死去について語り、パートンを“小柄で並外れた女性”であり、世界を”より良く、より明るく、より優しい場所”にした人物だったと評した。そしてハリスは、パートンが残した数々の金言(グラマラスなカントリー界のアイコンらしく、本人はこれを“知恵のラインストーン”と呼んでいた)の一つ、4つのパートからなる、「もっと夢を見て、もっと学んで、もっと思いやりを持って、もっと積極的に生きること」というモットーを紹介した。
ハリスは、パートンが自身の楽曲を通じて、また人道支援家、慈善家としての生き方を通じて、“数多くのミュージシャンやアーティスト、そして一般の人々”に、もうひとつのモットーである「歩んでいる道が気に入らないなら、自分で新しい道を切り開けばいい」という考え方を示してきたと語った。
「そして、いかにもドリーらしいことに、彼女はこの栄誉を受けると知った時、スポットライトが自分を見つけてくれるのを待ったりはしませんでした。自らその中に歩み出て、生涯を通じて私たちに惜しみなく与えてくれたのと同じ温かさ、喜び、そして輝きを持って、このメッセージを収録したのです」とハリスは述べた。
パートンのメッセージはいかにも彼女らしいものだった。新鮮な花束のそばに腰掛け、フリンジとスパンコールのあしらわれた金色のトップスに身を包み、持ち前の陽気な態度を存分に見せていた。彼女は映像の中で、「ドリーです。アメリカーナ・ミュージック・アソシエーション(AMA)から<生涯功労賞>をいただけることを光栄に思います。ルーツ・ミュージック、今でいうアメリカーナ・ミュージックは、私がスモーキー・マウンテンズで育った頃に演奏していた音楽そのものです。それと同じ音楽が、1997年に私をイースト・テネシーへ呼び戻し、アルバム”ハングリー・アゲイン”の制作へと導いてくれました。そしてこの作品こそが、その後のブルーグラスやアコースティック・アルバムの数々への扉を開き、私のキャリアの方向性を様々な形で大きく変えることになったのです」と述べた。
パートンは、これらのアルバムのおかげで新たなファンが自身の音楽に出会い、さらにアメリカーナ・ジャンルの新たなコミュニティにも受け入れられることになったと振り返った。「今こうして振り返ってみると、このキャリアの時期はいわば私にとっての音楽的ルネサンスだったのだと感じています。この賞で私を称えてくださったAMAの皆さんに感謝したいと思います。これは本当に大きな名誉であり、これからもずっとあなたたちを愛しているということを(I will always love you)、どうか知っておいてください」と彼女は語った。この映像には満員の会場から大きな拍手が送られ、この愛されたカントリー界の大スターが残した最後の言葉の一つを見つめながら、涙を拭う観客の姿も見られた。
続いてブランディ・カーライルがステージに上がり、「私たちもあなたを愛しているよ、ドリー」と語ると、アメリカーナのトリオ、アイム・ウィズ・ハーの演奏をバックに、パートンの「Coat of Many Colors」を感動的なアレンジで披露した。
このショーには、ボーイ・ゴールデン、クロウ・ボーイズ、フラットランド・キャバリー、ジェシー・ウェルズ、キャスリーン・エドワーズ、マーゴ・プライス、モリー・タトルら数多くのアーティストが出演した。オープニングでは、2017年の故トム・ペティの死去以来初となるザ・ハートブレイカーズのライブが行われ、クリス・ステイプルトンがボーカルを務めて「American Girl」を情熱的に演奏した。
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